「いびき、疲れが取れない…それ“睡眠時無呼吸症候群”かもしれません」
いびきや日中の眠気、気になっていませんか?
「いびきが大きいと言われる」
「十分に寝ても疲れが取れない」
「日中に強い眠気がある」
「集中力が続かない」
「血圧の薬を飲んでも、なかなか血圧が下がらない」
これらはすべて、睡眠時無呼吸症候群(SAS:サス)のサインかもしれません。
SASは自覚がないまま進行することが多く、気づかないうちに健康へ大きな影響を及ぼす病気です。
30秒で分かる「睡眠時無呼吸症候群」
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、いびきや日中の眠気だけの問題ではありません。
気づかないうちに進行し、高血圧・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病などのリスクを高める病気です。
しかし現在は、自宅でできる簡易検査で負担少なく評価が可能で、適切な治療(CPAP・マウスピース・生活指導)により改善が期待できます。
当院では簡易検査から精密検査、治療方針の相談まで一貫して対応しています。
「いびきくらい」と思わず、気になる方は一度ご相談ください
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。
その原因の多くは、睡眠中に舌の付け根(舌根)が後ろに落ち込み、上気道が狭くなったり閉じてしまうことにあります。
肥満が要因となることは多いですが、日本人の場合はそれだけではありません。
顎が小さい、顔の前後径が短いといった骨格の特徴により、もともと気道が狭くなりやすい方も少なくありません。そのため、肥満ではない方でも睡眠時無呼吸症候群になることがあります。
睡眠中に呼吸が繰り返し止まると、
血中の酸素が低下する
脳が何度も覚醒する
深い睡眠がとれない
といった状態になります。
その結果、後に述べるような合併症(脳梗塞・脳出血、心筋梗塞など)のリスクが高まることが知られています。
睡眠時無呼吸症候群を疑うきっかけは?
典型的な症状は、次の2つです。
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夜間の大きないびき
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日中の強い眠気
いびきは自分では気づきにくく、
一緒に寝ているご家族やパートナーから指摘されて初めて気づくことが少なくありません。
一方で、日中の眠気はご自身で気づけるサインです。
たとえば、
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テレビを見ていると、いつも眠くなる
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座って作業をしていると、ついウトウトしてしまう
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映画や会議の途中で眠くなってしまう
こうした状況でほぼ毎回のように眠くなる場合は、
睡眠時無呼吸症候群を疑うきっかけになります。
そのほかにも、
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夜間の頻尿
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起床時の頭痛
がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
放置するとどうなる?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、決して「ただのいびき」ではありません。
呼吸が止まるたびに体には大きな負担がかかり、気づかないうちに全身に悪影響が積み重なっていきます。
放置すると、次のようなリスクが高まることが分かっています。
高血圧
心筋梗塞・脳卒中
糖尿病
不整脈
交通事故リスクの増加
つまり、SASは命や生活の質(QOL)に直結する病気です。
「いびきくらい」と思って放置してしまうと、将来の健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。
実は、『睡眠時無呼吸症候群』の方はとても多い
日本では、人口の約3〜7%に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があると言われています。
人数にするとおよそ400万人に相当します。
とくに中高年世代に多く、性別では男性に多いことが知られています。
しかし、SASは体に大きな影響を及ぼす病気であるにもかかわらず、その多くの方が十分な検査や治療を受けていないのが現状です。
検査について
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断には、睡眠中の呼吸の状態を客観的に評価する検査が必要です。
現在は、自宅でできる簡易検査(簡易睡眠検査)が広く行われています。
小型の装置を就寝前に装着して眠るだけで、
呼吸の回数
無呼吸・低呼吸の頻度
血中酸素濃度の変化
などを記録することができます。
この検査は、
入院の必要がない
痛みを伴わない
普段に近い環境で測定できる
という利点があり、患者さんの負担が少ないことが特徴です。
検査の結果から、無呼吸低呼吸指数(AHI)という指標を算出し、SASの有無や重症度を判断します。
必要に応じて、精密検査を追加することがあります。
治療について
SASの治療は、重症度や原因、体格、生活習慣に応じて選択されます。主な治療法は次のとおりです。
① CPAP療法(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)
中等症〜重症のSASで標準的に用いられる治療です。
睡眠中にマスクを装着し、気道に空気を送り続けることで、気道の閉塞を防ぎます。
期待できる効果:
いびきの軽減
日中の眠気の改善
血圧の安定
継続することで、生活の質(QOL)が大きく改善することが多い治療です。
② マウスピース治療(口腔内装置)
軽症〜中等症の方や、CPAPが合わない方に検討されます。
下顎を少し前に出す装置を就寝時に装着し、気道が閉塞しないようにします。
比較的装着が簡便で、旅行時などにも持ち運びやすいのが利点です。
(歯科との連携が必要になります)
③ 生活習慣の改善
SASの改善には、生活習慣の見直しも重要です。
体重管理(減量)
就寝前の飲酒を控える
横向きで寝る
規則正しい睡眠リズムを整える
これらは単独で劇的に改善することは少ないものの、他の治療と組み合わせることで大きな効果が期待できます。
当院での対応
花田内科胃腸科医院(川崎区)では、簡易睡眠検査を実施しています。
また、簡易検査の結果、より詳しい検査が必要と判断された場合は、ご自宅で行える精密検査にも対応しています。
検査結果をもとに、患者さん一人ひとりの生活様式・状態に合わせて、
経過観察
生活指導
CPAP導入の検討
専門施設への紹介
を行います。
「検査が必要かどうか分からない」という方でも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、適切に治療すれば改善が期待できる病気です。
治療により、
睡眠の質の改善
日中の眠気の軽減
血圧の安定
心血管障害リスクの低下
いびきや眠気を
「体質だから仕方がない」
と思っていませんか?
それは、体からの重要なサインかもしれません。
気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
