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【お知らせ】帯状疱疹ワクチンが定期接種に!対象者・費用・注意点をわかりやすく解説(川崎市)

[2025.04.09]
2025年4月から、帯状疱疹ワクチンの定期予防接種制度が全国的にスタートしました。
これまでは自費での接種のみでしたが、対象者の方は、公費(自己負担あり)で接種ができます。
 
ここでは、川崎市における定期接種制度について、対象者・費用・注意点などをわかりやすくまとめました。
 
【接種をご検討の方へ】3つのポイントまとめ
1. 対象の方には、2025年6月下旬に川崎市から個別通知(予診票付き)が届きます。
 ※令和7年4月2日以降、川崎市に転入された方には届きません。
 
2. 予診票が届いたら当院までお持ちください。
 ネット予約(診察予約)も可能です。問診欄に「帯状疱疹ワクチン希望」とご記入ください。
 
3. ワクチンは2種類から選べます。
 - 費用を抑えたい方 → ビケン(生ワクチン)
 - しっかり予防したい方 → シングリックス(不活化ワクチン・2回接種)
 
 

帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった「水ぼうそう」のウイルスが、体の中に潜んだまま残り、大人になって免疫力が低下したときに再び活動を始めることで発症する病気です。

症状の特徴は、ピリピリと刺すような強い痛みと、神経に沿って現れる赤い発疹や水ぶくれです。特に50歳以上の方に多く見られます

重症化すると、発疹が治ったあとも痛みだけが何ヶ月、時には何年も続くことがあります(帯状疱疹後神経痛)。

また、目や耳の周囲に発症した場合には、視力の低下、聴力障害、顔面麻痺などを引き起こすこともあり、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。

 

こうした帯状疱疹の発症を防ぐためにも、帯状疱疹ワクチンによる予防がとても有効です。

詳しくは、当院ホームページ内「帯状疱疹」のページをご覧ください。

実施期間

2025年4月1日(火)~ 2026年3月31日(火)
 

対象となる方 

川崎市に住民登録がある方で、

① 2025年度中に以下の年齢になる方

年齢 生年月日
65歳 昭和35年4月2日〜昭和36年4月1日(1960年4月2日〜1961年4月1日)
70歳 昭和30年4月2日〜昭和31年4月1日(1955年4月2日〜1956年4月1日)
75歳 昭和25年4月2日〜昭和26年4月1日(1950年4月2日〜1951年4月1日)
80歳 昭和20年4月2日〜昭和21年4月1日(1945年4月2日〜1946年4月1日)
85歳 昭和15年4月2日〜昭和16年4月1日(1940年4月2日〜1941年4月1日)
90歳 昭和10年4月2日〜昭和11年4月1日(1935年4月2日〜1936年4月1日)
95歳 昭和5年4月2日〜昭和6年4月1日(1930年4月2日〜1931年4月1日)
100歳以上 大正15年/昭和元年 4月1日以前(1926年4月1日以前)
 
101歳以上の方は、令和7年度に限り対象となります。
 
② 60〜64歳で、HIVによる高度な免疫障害(障害1級相当)のある方
※医師の証明書が必要です。
 
令和8年度(2026年度)以降に対象となる方について

令和7年度中に66歳以上の年齢を迎える方で、上記対象者に該当しない方は、令和11年度までの5年間をかけて順番に接種機会が設けられます

 令和12年度以降は、65歳の方のみ対象となります。

接種できるワクチンと費用

種類 商品名 接種回数 自己負担(税込)
生ワクチン ビケン 1回 4,000円
不活化ワクチン シングリックス 2回(2か月以上間隔) 10,000円×2回(計20,000円)
 
どちらか1種類を選んで接種します。
どちらを選ぶかは、費用・効果に応じてご検討ください(後述の比較をご参照ください)
 

自己負担が免除になる方

以下に該当する方は、自己負担なし(全額公費負担)で接種可能です。 接種時に証明書類の提示が必要です。
• 生活保護世帯の方
• 市民税非課税世帯の方
• 中国残留邦人など支援対象の方(「支援法」に該当する方)
 
※必要書類は、川崎市の公式ホームページをご確認ください。
 

個別通知について

個別通知の発送について

  • 対象者への発送時期

令和7年4月1日時点で川崎市に住民票がある「対象となる方①」に対し、
6月下旬をめどに個別通知(予診票等)を送付される予定です。

送付予定の書類

 - お知らせ

    - 予診票

 - 医療機関リスト

▶ 通知が届きましたら、内容をご確認のうえ、接種時に予診票を医療機関へお持ちください。

 

個別通知が送られない方

以下の方は定期接種の対象者であっても、個別通知は送付されません

  1. 令和7年4月2日以降に川崎市へ転入された方
  2. 60歳~64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(障害1級程度)を有する方

▶ 該当する方で接種を希望される場合は、令和7年4月1日(火)以降に、
下記窓口で予診票の新規発行・再発行の申請が必要です。

 

予診票 新規発行・再発行申請窓口(令和7年4月1日から受付)

川崎市予防接種コールセンター

  • 電話番号:044-200-0144
  • FAX番号:044-200-1065
  • 受付時間:午前8時30分〜午後5時15分(月曜日〜金曜日、祝日・年末年始を除く)
 
 

当院での接種について

当院は、川崎市の帯状疱疹ワクチン定期接種の実施医療機関です。
予診票をお持ちの方は、ご持参のうえ直接ご来院ください。
インターネットからのご予約も可能です。診察予約をお取りいただき、問診欄に「帯状疱疹ワクチン希望」とご記入ください。
 
定期接種の対象でない方も、任意接種(自費)としてワクチンを受けていただけます。お気軽にご相談ください。

ワクチン比較:どちらを選ぶ?

ご希望に応じて、2種類の帯状疱疹ワクチンからお選びいただけます

帯状疱疹のワクチンには、生ワクチン(ビケン)と不活化ワクチン(シングリックス)の2種類があります。
それぞれに特徴がありますので、ご希望や体調に応じてお選びいただけます。

💉 ビケン(生ワクチン)

費用を抑えたい方におすすめです。

  • 接種回数:1回

  • 予防効果:約50〜60%

  • 効果の持続:およそ5年間

  • 注意点:基礎疾患(免疫の病気など)がある方は接種できない場合があります。

💉 シングリックス(不活化ワクチン)

しっかり予防したい方、免疫力が低下している方におすすめです。

  • 接種回数:2回(1回目の接種から2ヶ月以上あけて2回目を接種します)

  • 予防効果:97%以上(50歳以上の方)

  • 効果の持続:9年以上とされています

  • 特徴:免疫力が低下している方でも接種可能です。がん治療中の方や糖尿病、腎疾患などの方にも安心です。

 
副反応について

【よくみられる副反応(ほとんどは数日以内におさまります)】
・接種した場所の痛み、赤み、腫れ
・筋肉痛、頭痛、だるさ など

【まれにみられる副反応】
・アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応(ごくまれ)
・血小板減少性紫斑病や無菌性髄膜炎(ごくまれ)

シングリックスは、接種した部位の痛みがやや強く出ることがあると報告されていますが、
全体的な副反応の内容には、シングリックスとビケンで大きな違いはないとされています。

 
どちらのワクチンを選んだら良いか迷われる場合は、診察時にご相談ください。
ご希望や基礎疾患をふまえ、医師が適切なご案内をいたします。

最後に

帯状疱疹は、年齢や体力の低下によって誰にでも起こりうる病気です。
痛みが長く残る場合もあり、生活の質を大きく下げる可能性もあります。
対象の方は、ぜひこの機会にワクチン接種をご検討ください。
 
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