胃カメラを受けるべき人とは? 【川崎区】消化器内視鏡専門医が解説
はじめに
「周りで胃カメラを受けた人が増えてきたけれど、自分もやったほうがいいのかな…?」
「医師に胃カメラを勧められたけど、本当に必要なの?」
「もう少し様子を見てもいいのかな…?」
外来では、「胃カメラを受けるべきか迷っている」というご相談はとても多いです。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、胃や食道の病気を見つけるためにとても有用な検査です。
一方で、すべての方に無条件で必要な検査というわけではありません。
大切なのは、「必要な人が、必要なタイミングで受けること」です。
この記事では、
「どんな人が胃カメラを受けるべきか」を
症状別チェックリストの形で、川崎区の消化器病専門医・消化器内視鏡専門医の視点からわかりやすく解説します。
胃カメラでわかること(簡単に)
胃カメラでは、胃や食道の粘膜を直接観察できるため、以下のような病気を見つけることができます。
胃がん・食道がん
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎
慢性胃炎・ピロリ菌感染 など
血液検査や腹部エコーでは分かりにくい異常も、胃カメラで見つかることは少なくありません。
特に、胃がん・食道がんを早期に発見するためには、胃カメラが最も重要な検査のひとつです。
また、胃カメラではピロリ菌感染の有無を判断することができ、必要に応じて除菌治療につなげることも可能です。ピロリ菌を早期に診断し、除菌することで、将来的な胃がんのリスクを下げられることが分かっています。
【症状別】胃カメラを考えたいチェックリスト
① 胃の症状が続いている方
次のような症状が 2週間以上続く 場合は、一度胃カメラを検討しましょう。
みぞおちの痛み・不快感
胃もたれがなかなか取れない
食後に胃が重い感じが続く
空腹時の胃痛
「いつもの胃痛」と思っていても、背景に 胃潰瘍や十二指腸潰瘍 などが隠れていることがあります。
② 胸焼け・酸っぱいものが上がってくる症状が続いている方
次のような症状が続く場合は、逆流性食道炎 などの可能性があります。
胸焼けが続く
酸っぱいものが上がってくる(呑酸:どんさん)
のどの違和感・声がれが続く
多くは良性の病気ですが、症状が強い場合や長引く場合は、背景に重大な疾患が隠れていないかどうか胃カメラで確認することがあります。
③ 食欲低下・体重減少がある方
食欲がだんだんと落ちてきた
意識していないのに体重が減ってきた
こうした症状がある場合は、注意が必要です。
特に中高年以降では、食道がん・胃がんなどを除外することが重要になります。
④ 黒い便・貧血を指摘された方
便が黒っぽい
健康診断で貧血を指摘された
黒い便(タール便)は、胃や十二指腸からの出血が原因のことがあります。
自覚症状が乏しくても、胃カメラで原因を確認する必要があります。
⑤ ピロリ菌の指摘を受けたことがある方
ピロリ菌陽性と言われたことがある
除菌後に定期的な胃カメラを受けていない
ピロリ菌感染があると、胃がんのリスクが高くなることが知られています。
除菌後も、定期的な胃カメラが大切です。
⑥ 年齢的な節目を迎えた方
症状がなくても、次に当てはまる方は一度相談をおすすめします。
40代を過ぎて、一度も胃カメラを受けたことがない
家族に胃がんの方がいる
このような場合は、「症状が出る前の検査」として胃カメラを勧めることがあります。
胃カメラの結果をふまえて、今後の検査の必要性や頻度を一緒に検討していきます。
※症状がない場合の内視鏡検査は、自費診療となる場合があります。
今すぐ胃カメラが必要とは限らない人
一方で、以下のような場合は、
内服治療や経過観察を優先することもあります。
- 一時的な胃痛で、すでに改善傾向
- 明らかな生活習慣の原因(飲みすぎ・食べすぎ)がある
- 若年で危険な症状がない場合
大切なのは、
👉 「必要な人に、必要なタイミングで行う」ことです。
川崎区で胃カメラをご検討の方へ
当院では、消化器病専門医・消化器内視鏡専門医が診察を行い、胃カメラの必要性に関して、症状や経過をふまえて丁寧に判断しています。
また、胃カメラも消化器内視鏡専門医が担当し、
診察〜検査〜診断〜治療まで一貫して対応しています。
「胃カメラを考えているが、本当にやったほうがいいのか」
「初めてで怖い」
という方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- 胃カメラは「症状・年齢・経過」を総合的に判断することが大切です
- 迷ったときは、受診して相談することが一番の近道です
