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むくみについて

むくみについて

むくみとは、体の中に余分な水分がたまって、皮膚や筋肉が腫れたように見える状態を指します。
通常、体内の水分は血管やリンパ管が調整していますが、そのバランスが崩れると水分がたまり、むくみが起こります。
足や顔、手などに多く見られますが、体のどこにでも起こる可能性があります。
むくみは一過性のものから慢性的なものまでさまざまです。
一時的なむくみは疲労や長時間の同じ姿勢が原因で、比較的軽度なものが多いですが、慢性的なむくみや他の症状を伴う場合、内臓や血管、腎臓、心臓などに問題がある可能性もあります。

ここでは、むくみの原因、それに関連する病気、むくみの診断に有用な検査、そして処置や治療法について詳しく説明します。

むくみの原因

むくみは体内の水分バランスが崩れたときに発生します。
以下にむくみの主な原因を紹介します。

1.生活習慣に起因するむくみ

長時間の立ち仕事や座り仕事

長時間同じ姿勢を続けると、血液やリンパの流れが悪くなり、足や手に水分が溜まることがあります。

塩分の過剰摂取

塩分を多く摂取すると体内の水分量が増え、むくみが発生します。
特に食事の後や朝起きたときに顔や手がむくみやすくなります。

運動不足

運動が不足すると、血液やリンパの流れが滞り、むくみが生じることがあります。
特に座りっぱなしの生活では、足にむくみが出やすくなります。

2.病的な要因

心臓の問題(心不全)

心臓が血液をうまく全身に送れない場合、血液が心臓に戻る際に滞り、特に下半身にむくみが生じます。

腎臓の問題(腎不全やネフローゼ症候群)

腎臓は体内の水分と塩分を調整する役割を果たしていますが、その機能が低下すると、体内に水分が溜まり、全身にむくみが生じます。

肝臓の問題(肝硬変)

肝臓の機能が低下すると、血液中の特定のタンパク質が減少し、血管内の水分が血管外に漏れやすくなります。
これにより、腹部(腹水)や足にむくみが生じることがあります。

静脈やリンパの問題

静脈血栓症やリンパ管の閉塞などによって、血液やリンパ液が滞ると、局所的にむくみが発生します。
特に片足だけがむくむ場合は、静脈やリンパの異常が疑われます。

有用な検査

むくみの原因を特定するためには、以下のような検査が有効です。

血液検査

腎臓や肝臓の機能を確認するため、血液検査が行われます。
特に腎機能(クレアチニン、尿素窒素)や肝機能(AST、ALT、アルブミン)の指標がチェックされます。

尿検査

ネフローゼ症候群や腎不全などの腎臓の異常を確認するため、尿中のタンパク質を調べます。

心電図や心エコー

心不全が疑われる場合、心臓の機能を確認するために心電図や心エコー検査が行われます。
心臓のポンプ機能や弁膜の異常を評価します。

超音波検査(エコー)

腎臓や肝臓、腹部の状態を確認するための超音波検査が行われることがあります。

むくみの処置や治療法

むくみの治療法は、その原因に応じて異なります。
以下に一般的な処置や治療法を紹介します。

生活習慣の改善

軽度のむくみは、生活習慣の見直しで改善することがあります。
塩分を控えた食事、適度な運動、長時間同じ姿勢を避けることが重要です。
また、むくみが気になるときは足を高くして寝ると、血液やリンパ液の流れが改善されます。

薬物療法

心不全や腎不全が原因の場合、利尿剤が処方されることがあります。
利尿剤は体内の余分な水分を排出し、むくみを軽減します。
また、基礎疾患の治療(例:心不全や腎不全、肝硬変の治療)も行われます。

マッサージや弾性ストッキング

リンパの流れが悪くなっている場合、マッサージや弾性ストッキングの使用が効果的です。

まとめ

むくみは、生活習慣の乱れや軽い体調不良から、心臓や腎臓、肝臓の病気までさまざまな原因で発生します。
短期間で改善するむくみはあまり心配ありませんが、慢性的なむくみや他の症状を伴う場合は、医療機関を受診して原因を調べることが重要です。

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