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動悸

動悸について

動悸(どうき)とは、心臓の鼓動が強く感じられたり、速くなったり、時には心臓の鼓動が一瞬止まるように感じたり、脈が飛ぶように感じる状態を指します。

通常、心臓の鼓動はあまり自覚されることはありませんが、動悸を感じるときは、心臓の鼓動が胸や喉でドキドキと強調されて感じられます。

動悸は、運動後や緊張したとき、ストレスを感じたときなどに一時的に起こることがあり、通常は一過性で問題ありません。
しかし、突然の動悸が頻繁に起こったり、長時間続いたり、他の症状を伴う場合は、心臓や他の臓器の病気が原因である可能性もあります。

ここでは、動悸の原因、関連する病気、診断に有用な検査、そして処置や治療法について詳しく説明します。

動悸の原因、病気

動悸の原因は多岐にわたります。生理的な要因と病的な要因に分けることができます。

生理的な要因

運動や緊張、ストレス

激しい運動をした後や緊張した場面では、心拍数が上がるため動悸を感じることがあります。
ストレスや不安が高まると、交感神経が活性化し、心臓の鼓動が早くなることがあります。

カフェインやアルコールの摂取

コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどのカフェインを含む飲み物やアルコールを摂取した後に動悸を感じることがあります。これらは交感神経の活性化につながります。

疲労や睡眠不足

身体が疲れていたり、睡眠不足の状態では、心臓の鼓動が普段より強く感じられることがあります。

病的な要因

不整脈

心臓のリズムが乱れる不整脈は、動悸の原因として最も一般的です。
特に心房細動や心室頻拍などが見られる場合、早期の診断と治療が必要です。

心不全

心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送ることができなくなり、動悸や息切れが生じることがあります。

貧血

貧血では、血液中の酸素が不足するため、心臓が酸素を全身に送るためにより速く鼓動することがあります。
これにより動悸が引き起こされます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンの過剰分泌により、代謝が活発になり、心拍数が上がるため動悸が生じることがあります。

低血糖

血糖値が下がりすぎると、交感神経が活性化し、動悸が生じることがあります。

 

有用な検査

動悸の原因を特定するためには、以下の検査が有用です。

心電図検査(ECG)

心臓の電気的活動を記録し、不整脈や心臓の異常を診断するために使用されます。動悸があるときには、まず心電図が行われることが一般的です。

ホルター心電図(24時間心電図)

24時間にわたって心臓の活動を記録する検査です。
不整脈や動悸の発作が一時的である場合に、通常の心電図では検出できない異常を確認できます。

血液検査

甲状腺機能や貧血、電解質バランスの異常を調べるための血液検査が行われます。特に甲状腺ホルモンの異常や貧血が原因の動悸の場合、血液検査が有効です。

超音波検査(心エコー)

心臓の構造や機能を確認するための検査です。心不全や心臓弁膜症の有無を調べるために行われます。

動悸の処置や治療法

動悸の治療は、その原因に応じて異なります。

生活習慣の改善

動悸の原因がストレスや疲労、カフェインの過剰摂取である場合、生活習慣の改善が重要です。十分な休息やリラックス、カフェインやアルコールの摂取を控えることで症状が軽減されることがあります。

薬物療法

不整脈や甲状腺機能亢進症が原因の場合、心拍を安定させるための薬や甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬が処方されることがあります。
貧血が原因の場合、まず血液検査などで貧血の原因を特定します。必要に応じて、胃や腸の検査を行い、出血や栄養吸収の問題を調べます。原因が鉄分不足であれば、鉄剤の投与が行われることがあります。

 

まとめ

動悸は、日常的なストレスや疲労などで一時的に発生することが多いですが、頻繁に起こる場合や他の症状を伴う場合は、重大な病気のサインである可能性もあります。

適切な診断と治療を受けることで、動悸の原因を特定し、早期に対処することが大切です。

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