メニュー

大腸内視鏡検査(下部消化管内視鏡検査)のご案内

大腸の不調や病気の早期発見が重要な病気の診断に欠かせない「大腸内視鏡検査(下部消化管内視鏡検査)」について
当院では、安全で、苦痛が少なく、正確な検査を受けていただけるよう心がけています。

このページでは、大腸内視鏡検査の詳細や受ける前の準備、検査の流れ、注意点などをわかりやすくご説明いたします。

大腸内視鏡検査とは?

大腸内視鏡検査は、細長い内視鏡を肛門から挿入し、大腸全体を直接観察する検査です。
粘膜の状態や病変の有無を詳しく確認でき、病気の早期発見が可能となります。

大腸ポリープを認めた際は、その場で切除することが可能です。

検査時間は20~30分程度です。

大腸カメラ検査をお勧めする方

  • 便秘や下痢、腹痛などの症状が続く。
  • 血便がでる。
  • 家族に大腸がんになった方がいる。
  • 過去に大腸ポリープを指摘されたことがある。
  • 40歳以上で一度も大腸カメラ検査を受けたことがない。
  • 貧血がある。
  • 健康診断の便潜血検査で陽性がでた。

上記以外にも、不安な症状がある方は、お気軽にご相談ください。

当院の特徴

多くの方は大腸カメラに対して、「つらい」「怖い」というイメージをお持ちかもしれません。
実際、過去に苦しい経験をされた方もいらっしゃるかと思います。そのため、検査が必要でも受診をためらう方が少なくないのが現状です。

当院では、そのような不安を少しでも減らし、快適に検査を受けていただけるよう、以下の取り組みを行っています。

鎮静剤、鎮痛剤を一人ひとりに合わせて調整

患者様一人ひとりの体調や不安に合わせて、鎮静剤や鎮痛剤の量を調整します。
大腸カメラ検査は、胃カメラ検査に比べて時間が長くなるため、鎮静剤の効果が切れた際には追加投与を行い、リラックスした状態で検査を続けられるようにしています。

最新の富士フィルム社製検査機器、細径内視鏡を使用

当院では、富士フィルム社製の最新内視鏡システム「ELUXEO 8000 SYSTEM」(2024年5月発売)および、下部消化管用細径内視鏡を使用しています。
これにより、挿入時の不快感を最小限に抑えつつ、高精度な画像で正確な検査を行います。

また、BLI(Blue Light Imaging)やLCI(Linked Color Imaging)技術 (※)を用いて、通常では見つけにくい微細な粘膜の変化や病変を鮮明に観察でき、早期発見に役立てています。

腸への負担を軽減 :二酸化炭素を用いた送気とジェット送水装置

腸の状態をしっかりと観察するためには、腸を適度に膨らませる必要があります。
従来の空気を使った方法では、検査後も腸に空気が残り、不快感が残ることがありました。
当院では、体内への吸収が速い二酸化炭素を使用しており、検査後の不快感を速やかに軽減します。

また、ジェット送水装置により腸内を効果的に洗浄しながら検査を進めることで、検査および処置の時間を短縮し、処置の精度も向上させています。

内視鏡専門医による迅速かつ正確な検査

当院での検査は、日本消化器内視鏡学会認定の専門医が行います。
大腸内視鏡検査が辛く感じる原因のひとつに、カメラ挿入時に「腸が無理に引き伸ばされる」ことがあります。
特に腸が長い方や癒着がある方は、腸に負担がかかりやすいです。

当院の専門医は、大規模病院で多くの大腸内視鏡検査を経験し、腸への負担を軽減する挿入技術を習得しています。
これらの技術と経験を生かし、ストレスの少ない、正確な検査を行います。

内視鏡システム

 

 


※BLIとLCIとは?

BLI(Blue Light Imaging)

青色の光を使用して、粘膜の表面を詳しく観察する技術です。
通常の光では見えにくい微細な血管や粘膜の変化を鮮明に映し出すことができます。
これにより、早期のがんや前がん状態の発見が可能となります。

LCI(Linked Color Imaging)

特定の色を強調して、粘膜のわずかな色の変化を見つけやすくする技術です。
通常の観察では見逃してしまうような小さな病変も、LCIを使うことでよりはっきりと見えるようになります。
これにより、診断の正確性が向上します。

 

大腸ポリープの切除について

大腸ポリープの中には、時間の経過とともに癌化する可能性があるものがあります。
大腸ポリープを早期に切除することで、大腸がんへの進行を防ぐことができます。

National Polyp Studyの研究によると、ポリープを除去した方は、大腸がんによる死亡率が一般人口に比べて約53%低いことが確認されています (N Engl J Med 2012;366:687-696)。

当院では、検査中に大腸ポリープが発見された場合、その場で安全に切除いたします。ただし、ポリープが大きい場合や出血のリスクが高いと判断した場合は、より専門的な治療が必要となるため、適切な医療機関に速やかにご紹介いたします。

検査前の準備

検査をスムーズに行うために、以下の点にご注意ください。

  1. 予約
    検査は予約制です。来院して予約するか、予約サイトで仮予約を行ってください。
    予約サイトでの仮予約の場合、検査2日前までに来院して予約を確定してください。
    血液をさらさらにする薬を服用中の方は、検査の1週間前までに来院し、薬の中止が必要かどうか判断を受けてください。
  2. 前日の食事
    検査前日は消化の良い食事をして頂く必要があり、当院で検査食をお渡し致します。
    夜9時以降は固形物を摂らないようにしてください。
    前日の夜には下剤を1種類内服し、腸内を清潔にします。(コップ1杯程度)
  3. 検査当日
    検査当日の朝は、食事を控えてください。ただし、水やお茶は少量であれば飲んでも構いません。
    当日の朝には、さらに腸を洗浄するために下剤をもう1種類内服します。(1-2L程度)
  • 注意事項
    検査当日の内服薬に関しては、事前に医師にご相談ください。
    特に血液をさらさらにする薬(抗血小板薬、抗凝固薬)や糖尿病の薬を服用している場合は検査前に必ずお知らせください。

    下剤服用中に体調が悪くなった場合は、当院にご連絡ください。適切に対応致します。

検査の流れ

  1. 受付・問診
    ご来院後、受付で手続きを行います。
    事前に問診票を記入していない方は、ご記入いただきます。
  2. 検査の準備
    検査衣に着替え、検査台に横になります。
  3. 鎮静剤と鎮痛剤の選択
    患者様の不安や体調に合わせて、鎮静剤や鎮痛剤を使用し、リラックスした状態で検査を受けていただけます。
  4. 検査の実施
    内視鏡を挿入し、専門医が画面を見ながら大腸の状態を確認します。
    検査時間は約20~30分です。
  5. 検査後の説明
    検査結果について当日に医師から説明があります。
    鎮静剤を使用した場合は、30分-1時間程度休んでから帰宅していただきます。
    大腸ポリープを切除した際は、顕微鏡検査の結果をお伝えするため、後日外来に来ていただく必要があります。

 

検査後の注意点

鎮静剤を使用した場合、当日の自転車、バイク、自動車の運転はできません

<検査後の生活について>
大腸ポリープ切除をした場合、検査後 3日間は飲酒や激しい運動は控えて頂く必要があります。
また急な出血に備えるため、検査後 3日間は遠方への外出はお控えください。

大腸ポリープを切除しなかった場合は、特別な制限はありません。

費用

保険診療の場合

  1割負担 2割負担 3割負担
大腸カメラ   観察のみ 4000円 前後 6000円 前後 8000円 前後
+ 生検 +1000円 前後 +2500円 前後 + 4000円 前後
+ ポリープ切除 +4000〜8000円 前後 +8000〜14000円 前後 + 12000〜20000円 前後
 
症状や診察により、大腸カメラ検査が必要と判断された場合に、保険診療の適用となります。
上記費用はおおよその目安で、鎮静剤、検査食、下剤の費用も含まれています。ただし、診察料、処方箋料、検査前の血液検査料は別途かかります。
ポリープ切除に関しては、切除する個数(部位)により費用は変わります。

よくある質問

Q: 検査は痛いですか?

A: 鎮静剤や鎮痛剤を使用することで、ほとんどの方がリラックスして検査を受けられます。
多少の不快感を感じることはありますが、ほとんどの場合は強い痛みはありません。

Q: 検査後に食事はできますか?

A: 検査後1時間は飲食を控えていただきます。その後、医師の指示に従ってください。

Q: 鎮静剤は必ず使用するべきですか?

A: 鎮静剤の使用は任意です。検査をより楽に受けるために、基本的にはお勧めしますが、ご希望に応じて決定します。

Q: 大腸ポリープが見つかった場合、どうなりますか?

A: 検査中に大腸ポリープが見つかった場合、その場で安全に切除することが可能です。切除したポリープは病理検査(顕微鏡で詳しくみる検査)を行いますので、約1週間後に来院して結果をお聞きいただく必要があります。

ご予約・お問い合わせ

大腸内視鏡検査検査は基本的に予約制です。来院して予約して頂くか、予約サイトでの予約を行ってください。
検査に関してのご質問は、お気軽に当院までお問い合わせください。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME