体のSOS?便の色からわかる病気のサイン
はじめに
「最近、便の色がいつもと違う…」そんな経験はありませんか?
便の色は、体の健康状態を映し出す重要なバロメーター。食事や生活習慣によって変化することもありますが、特定の色が続く場合は病気のサインの可能性もあります。
今回は、便の色と健康の関係について詳しく解説します。ぜひチェックして、健康管理に役立ててください!
健康な便の色とは?
通常、黄色~茶色の便 は健康的な証拠です。この便の色は、胆汁 の色が反映されています。
💡 こんな便は健康的!
✅ 黄褐色~茶色
✅ 適度な硬さ(バナナ状)
✅ 過度な臭いがない
🔍 胆汁とは?
胆汁(たんじゅう)とは、肝臓で作られる消化液の一種 で、黄色をしています。
✔ 胆汁の流れ
1️⃣ 胆汁は肝臓で作られ、胆管(たんかん)という通路を通って胆嚢(たんのう)に送られます。
2️⃣ 胆嚢では胆汁が蓄えられ、濃縮されます。
3️⃣ 食事をすると、胆嚢が収縮し、胆汁が胆管を通って十二指腸へ流れ込み、脂肪の消化を助けます。
便の黄色〜茶色の色は、胆汁が含まれることで生じる ため、胆汁の分泌や流れが滞ると、便の色が異常になることがあります。
こんな便の色は要注意!
便の色がいつもと違う場合、体からのSOSのサイン かもしれません。
特に以下の色の便が続く場合は、早めに医療機関を受診 しましょう。
① 黒い便(黒色便)
💡 考えられる原因
・消化管の上部(胃や十二指腸)からの出血
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの可能性
・鉄剤の影響
🛑 注意ポイント
✅ タールのような黒色便(黒くツヤツヤした便)が出た場合は、すぐに受診を!
✅ 鉄剤を服用している場合は、灰色~黒っぽい便になることがありますが、出血とは異なります。
② 赤い便・暗赤色の便(血便)
💡 考えられる原因
・小腸や大腸からの出血
・痔や裂肛(切れ痔)
・大腸憩室出血、虚血性腸炎
・大腸ポリープ、大腸がん、大腸炎
・感染性腸炎(細菌・ウイルス)
🛑 注意ポイント
✅ 急な便秘や体重減少を伴う場合は、大腸がんの可能性もあるため、早めの受診を!✅ 大量の血便(便器が真っ赤になる)が出た場合はすぐに受診を!
③ 白っぽい便(灰白色便)
💡 考えられる原因
・胆汁の流れが悪い(胆管がん、胆石症、胆道閉塞)
🛑 注意ポイント
✅ 白い便が続く場合や、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)がある場合は早めの受診を!
✅ 肝臓・胆のう・膵臓の病気の可能性もあるため、早めの検査が必要です。
④ 緑色の便
💡 考えられる原因
・葉野菜を多く食べた
・腸の動きが速すぎる、消化不良(感染性胃腸炎など)
🛑 注意ポイント
✅ 一時的なら問題はありません。
✅ 1週間以上緑色の便が続く場合は、医療機関に相談をしましょう。
便の色が変わったときにするべきこと
1️⃣ 食べたものを振り返る
👉 食事内容(鉄剤、野菜、食品の着色料)で変化することもあります。
2️⃣ 体調の変化をチェック
👉 強い腹痛、吐き気、発熱などの症状を伴う場合は要注意です。
3️⃣ 数日間様子を見る
👉 一時的な変化かどうかを確認する。ただし、黒色便や大量の血便が出た場合はすぐに医療機関を受診しましょう!
4️⃣ 異常が続く場合は受診する
👉 黒色便・血便・白色便は特に注意!原因を特定するために医療機関を受診しましょう!
当院でできる検査と診察
当院では、便の異常が気になる方に対し、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ) や超音波検査、血液検査 などを行い、病気の早期発見に努めています。
✔ 鎮静剤を使用した楽な内視鏡検査も可能
✔ 便の異常が気になる方は、お気軽にご相談ください。まとめ
✅ 健康な便の色は茶色!
✅ 黒色便・血便・白色便は要注意!
✅ 異常が続く場合は早めの受診を!
便の色は体の健康を映す大切なサインです。時折便の色をチェックして 、健康維持に役立てましょう! 💡